5月16日、世界で初めて胚性幹細胞の作成に日本人研究者を含むアメリカの研究チームが成功した。iPS細胞の登場以来、あまり注目されていなかったES細胞だが、これをきっかけにまた脚光を浴びることとなるだろう。そもそもES細胞とiPS細胞の違いはなんだろうか?どちらが安全で将来性があるのだろうか?
多機能幹細胞に期待されること
実験試料としての利用
医薬品・化粧品・食品などの開発において、メーカーが安全確認のために化学物質に 対する人体の反応を調べる際の実験試料としてヒト細胞を必要とする場合がある。し かし、日本では手に入れにくいため、メーカーは病院と提携して提供を受けるか、海 外から輸入しているケースが多い。必要な細胞を大量につくり出すことができれば、 ヒト細胞の安定的供給が可能になる。
基礎研究
ES細胞やiPS細胞を使った研究によって一つの受精卵からヒトの身体がつくられる過程を追うこ とができれば、発生や人体における現象のメカニズムがいっそう明らかになるだろう 。そ れらの研究は様々な形で応用され、医学の発展に限らず、人間の生活や生命観にまで 多大な影響を与えることになるかもしれない。
再生・移植医療への応用
最も注目されているのは、再生・移植医療への応用においてでであ る。多機能幹細胞からつくられた細胞を、病気の治療に応用する。
私が問題だと感じる点は、ES細胞の命の複製とiPS細胞の生殖器官および精細胞・卵細胞の複製だ。1人1人違うからこそ成り立つこの社会に混乱を招き、命の価値を下げると考えるからだ。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130516/trd13051607150000-n1.htm
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