何が温泉街の明暗を分けたのか ー外部資本に頼らなかった湯布院のまちづくりー

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2013.08.05
A0002 011770

いちへい

『温泉』は集客力があることから、温泉資源を保有する自治体では、温泉を軸としたまちづくりが行われることが多い。しかし、それらの自治体のすべてが成功しているわけではなく、財政危機宣言が出されるほどの危機的状況に立たされている自治体も存在する。この記事では、静岡県熱海市【暗】と大分県湯布院町【明】をモデルとして、近年はっきりと分かれる温泉街の明と暗について紹介する。

温泉観光地に対するニーズの変化

温泉観光地のニーズは、バブル以前と以後で変化している。バブル以前は団体客・男性客・社員旅行客のニーズが大きかったが、不況の影響で現在は個人客・女性客・家族旅行客のニーズが比重を増している。このニーズの変化について行けたかどうかが、温泉街の明暗を分ける大きな要因となっている。

 

バブル期までの熱海市

静岡県熱海市は古くから湯治場と栄える国内有数の温泉観光地であり、観光関連産業が産業全体の85%を占める。明治期からは保養地としての人気を集め、多くの文人や要人に愛された。高度経済成長期には、熱海市行政は地元の有力旅館経営者との協議のもと、方針を団体客・男性客・歓楽・宴会向けに転換した。これに伴って、多くの大型観光ホテルが誘致され、また男性客目当てのストリップ劇場や風俗店が増えた。


熱海の風俗街

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