社会問題解決と事業の収益性は両立できるのか?

群馬・食品トレー事業者の取り組み
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2013.09.06
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Photo:www.mapple.net

いちへい

事業活動と社会問題の解決は相反するものだと思われがちだが、工夫次第では事業で利益を上げながら社会問題を解決する、さらに発展すれば社会問題の解決を事業化できる可能性を秘めている。この記事では、リサイクルと障碍者雇用をミックスさせた事業を行い、なおかつ高い収益性を上げているとある会社の事例を紹介したい。


食品トレー製造の雄エフピコ

今回取り上げるのは、広島県福山市に本社を持つ「エフピコ」という企業である。
エフピコは食品トレーの製造をコア事業としており、業界シェアの60%を握るガリバー企業だ。
年間売上高は1500億円以上に上り、営業利益率も業界では異例の10%を誇る。
実はこの企業は食品トレーの製造を通じて、リサイクルの推進と障碍者雇用を同時に行っているすごい企業なのである!


業界で初めてトレーのリサイクルに成功

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エフピコは20年以上前の1990年から、食品トレーをリサイクルして再び食品トレーにする事業を行っている。

始めた理由は、社会全体の環境意識の高まりにより、消費者から「資源の無駄だ」と真っ先に攻撃されるのは食品トレーではないかという懸念があったためであった。このリサイクル事業は、開始当初はなかなか採算に乗せることはできなかった。しかし、地道な技術開発や環境意識の高まりによって、2000年ごろに黒字化に成功し、現在リサイクル原料によって作られる「エコトレー」は5000商品の中で利益率が一番高いキラーコンテンツに成長している。

CSR対策としてひっそりと行われている印象が強いリサイクル事業であるが、エフピコのように高い利益率を上げている事業者も存在しているのである。環境問題の改善に寄与しつつ、なおかつ利益も上げることができるという、とても理想的な事業構造である。

余談ではあるが、この食品トレーリサイクル技術は「エフピコ方式」と呼ばれている。リサイクル技術そのものに名前が冠されるほど、エフピコの成し遂げたことは革新的だったのである。

 


リサイクル事業と障碍者雇用をミックス

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