お金のゆくえ 〜預金がもたらす金融の中央集権化〜

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2014.05.19
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Takae Watanabe

あなたは給料日になると銀行口座にお金が振り込まれ、必要な分だけ引出を行うだろう。

では口座に残っているお金はどうなっているのであろうか。

銀行の金庫に保管されているのだろうか。
銀行が株式会社にお金を貸しているのだろうか。
銀行が金融商品を購入しているのだろうか。


金融資産・負債残高(2013年中)(単位:兆円)

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図は、世の中のお金の流れを簡易的に示している。

私たちはお金を銀行に預け、銀行は預かったお金を個人や民間企業に貸し出したり、会社の証券を購入したりしている。

そして、銀行から最も多くお金を受け取っている先は「一般政府の証券」である。
「一般政府の証券」。つまり、国債のことである。

以上をまとめると、統計上では私たちのお金は巡り巡って国債になっていると言える。

想像力をもって一度考えてほしい。
国の予算の約30%は社会保障に使用されている。
当然のように人口の多い首都圏で高齢者の年金や医療費にお金が回される。

私はこの事実を、首都圏以外の人にとって重要な問題であると認識している。

私が住む町「岐阜」でお金を預けていたとしても、
それは国債に変わり、首都圏に回収され、首都圏の人のために使用されている。
もしお金が岐阜に返ってくるとしても、無駄な公共事業に使われるかもしれないのである。

それは地域密着型の信用金庫も同じである。
たとえ岐阜の信用金庫に預け入れたとしても、
岐阜の民間企業に貸し出すお金より政府に回るお金のほうが多いのである。


さらに、地方のお金が首都圏に回収されてしまうことで地域格差が生じるといった問題も指摘される。
地域格差が生じた結果、貧しい地域の持続可能性が低くなることも考えられる。

私たちの「銀行にお金を預ける」という行動が、故郷の持続性を低下させる行動につながっていたということである。

こうした問題がある中、私たちはお金をどこへ預ければいいのか。
私たちは故郷を守るためにどうすればいいのであろうか。

[Photo:日本銀行「資金循環統計」より]

解決策「NPOバンク」

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