これからの終末期医療のあり方

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人生の終末期において、自らの人生の終わり方を自ら選び実行することを決意した女性に対して、賛否両論の意見が飛び交っている。意見の中には、命あるかぎり生きるべきだと女性の主張する「死ぬ権利」に反論する人もいるが、彼女自身、本当は生たくて生きたくて仕方ないのである。事実、彼女はがんに殺されるという表現を使って自分の死を表している。生きている間の時間を充実したものにするために設定した死ぬ日。終末期医療に際して、本人の意思で死を選んではいけないのだろうか?
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2014.12.02
Doctor 840127 1920
Photo:https://pixabay.com/ja/%E5%8C%BB%E5%B8%AB-%E7%97%85%E9%99%A2%E3%81%AE%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89-%E9%85%8D%E4%BF%A1-%E5%8A%B4%E5%83%8D-%E5%8C%BB%E5%AD%A6-%E8%81%B7%E6%A5%AD-%E4%BA%BA-%E5%A5%B3%E6%80%A7-840127/

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“さよなら、世界”
2014年11月1日。アメリカ・オレゴン州で1人の女性が自ら死を選び、安らかに眠っていった。今年1月に余命宣告を受けた彼女は、苦悩の末に自ら死ぬことを選ぶ決断を下した。余命宣告を受ける1年前に結婚をしたばかりでこれからまた新たな人生が始まろうとしていた彼女にとって、余命宣告はとても辛いものだった。
“末期の脳腫瘍は私からたくさんのものを奪ってきました。このままでは更に多くのものが奪われてしまったでしょう”
彼女は死ぬ当日、こんな言葉を残した。自身を苦痛から解放するためだけでなく、周りの事を思っての決断だったことが伺える。そんな彼女が主張したことは、「死ぬ権利」を認めることを求めるものであった。


彼女の選んだ尊厳死という道は、彼女の尊厳死宣言をした直後から尊厳死は賛否両論の意見が飛び交っている。

終末期医療の選択肢として、「死ぬ権利」を認める必要性はあるか。

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