東京五輪まであと約1700日 その準備状況は!? 車いすで東京駅から国立競技場まで行ってみた

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2015.12.23
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 “オリンピックレガシー”という言葉をご存じだろうか。国際オリンピック委員会が近年最も力をいれているテーマで、「オリンピック競技大会のよい遺産(レガシー)を、開催都市や開催国にもたらそう」という活動だ。例えば、2012年に開催されたロンドンでは、成熟した都市をさらによいものにするという観点から環境や、コミュニティ強化、雇用創出などの施策が展開された。1964年に東京で開催されたオリンピックでは、日本は新幹線や高速道路の整備など、交通インフラや経済成長が力点に置かれてきた。さて、2度目の開催となる東京五輪。レガシーとして残したいものは何だろう?

 

2020年東京五輪、よい遺産としてなにを残したいか。

 独断と偏見で筆者(大学生)が、これだと思うのは各競技へのアクセスビリティだ。なぜなら、筆者は普段、葛飾から湘南まで電車で通学しているが、空間設計や、移動時にマイノリティやハンディキャップを持つ人への配慮が足りていないと感じるからだ。杖をついた老人にぶつかりそうになりながら足早でサラリーマンが通り抜けていったり、幅が狭いためにせっかくのベビーカーをたたんで赤ちゃんを抱っこなければいけない状況があったり、視覚障がい者の人がホームすれすれを歩いていたり…、そうした光景がどうしても気になってしまう。

 

 この状況を改善するひとつのきっかけが2020年のオリンピックなのではないか。5年後、東京には世界各国から様々な人種の人々、そして、ハンディキャップを持った人々がやってくる。そうした多様な人々を迎え入れるためにも、快適な交通移動空間は欠かせないし、私たちにとってもアクセスビリティの向上は悪くないだろう。というわけで、筆者は、様々な人が移動しやすい空間とはどのようなものなのかを考えるため、そして、五輪会場周辺のアクセスビリティの現状を知るために、あることを試みることにした。

 

車いすの友達にお願いをして   一緒にアクセスビリティを検証

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