飢餓のない世界実現を目指す日本国際飢餓対策機構(以下JIFH)は水とパンの缶詰を備蓄する機能と購入するたびに飢餓で苦しむアフリカの子供たちに対して売上利益の一部を寄付する機能を兼ね揃えた自動販売機であるハンガーゼロ自動販売機の設置台数が100台をまもなく超えることを3月8日に発表した。
ハンガーゼロ自動販売機は飢餓に苦しむ人々と突然起こる国内の災害に役立つ。もしあなたがハンガーゼロ自動販売機で飲み物を購入すると、1本あたり10円が飢餓で苦しむアフリカの子供たちに寄付される。
また、自動販売機の横には国内で災害が発生したときに無償で利用できる備蓄ボックスが設置されており、パンの缶詰と水を約100セット保管している。更に、この備蓄ボックスは寄付機能も兼ね備えており、賞味期限が近くなった備蓄ボックス内の水やパンの缶詰を寄付することが可能だ。JIFHはアフリカとハンガーゼロ自動販売機を設置した人の仲介となって、賞味期限の近い水や食料をアフリカに届ける。水や食料の届け先は仲介団体を変更することで東日本大震災の被災地にも水や食料を届けることも可能だ。実際に、FUKUSIMAいのちの水プロジェクトが仲介となって、福島原発事故の被災者に水を寄贈したハンガーゼロ自動販売機の設置者も存在する。
ハンガーゼロ自動販売機はJIFH、大手飲料水メーカーであるキリンビバレッジと世界ではじめてパンの缶詰を開発した株式会社パン・アキモトの協力により実現した。備蓄ボックスのパンと缶詰のパンは2年おきにキリンが無償で取り替えている。キリンはハンガー自動販売機以外にもサッカークラブを応援する自販機や飲酒運転撲滅を啓発する自販機を設置している。
参考サイト:https://www.jifh.org/joinus/can/vending-machine.html