来月4月からいよいよ始まる電力自由化。電力自由化により、大きく伸びていくことが期待される電力業界に新規参画する企業が多数みられ、既存の10社の他に新たに600社以上の企業が参入する可能性がある。新規参入群は、インターネットプロバイダや携帯電話、ガソリン代金の値引きとの抱き合わせ販売や、マンション全体での契約で安くするなど、電力供給以外の既存の自社事業と組み合わせて割引をし、他者との差別化を図ろうと様々なプランを画策している。
いかに自社の主軸サービスと組み合わせるかに集中している企業が多い中で、「電力の質」で消費者にアピールをしようとする企業もある。それが太陽光や水力発電によって生み出される「再生可能エネルギー」を扱う企業である。現在、天然ガス・石炭・石油等の再生不可能エネルギーへの依存度は88.4%で、依然として枯渇資源に依存し環境破壊を推し進めるエネルギー源に頼らざるを得ない現状がある。
再生可能エネルギーは、原子力発電や火力発電で賄われている電力と比べると価格はどうしても高くなってしまう。しかしながら、電力の小売り自由化によって、再生可能エネルギーを一般消費者が選択できるようになったため、再生可能エネルギーを推進したい個人が積極的に需要家となることができるようになった。
電力の価格ではなく「質」を選ぶことで地球保護を守りたいという想いをいち早く打ち出した企業が、フレッシュハンドメイドコスメを製造するラッシュジャパンだ。石鹸等自社製品の製造過程で使う電力の一部をクリーンエネルギーに切り替えることを発表している。自社の取り組みをラッシュの商品を手に取る消費者にも伝えるキャンペーンを店頭でも実施することで、自社製品を通して、未来の地球について考えてもらうきっかけを提供しているのだ。(キャンペーン紹介サイトはこちら)
家で使う電気を選ぶということからあなたの意思表示をしてみてはいかがだろうか。