インターネット版赤ちゃんポストは子供たちの明るい未来を作れるか?

  • オープン記事
  • 子供
  • NPO
  • 赤ちゃんポスト
この記事の読了時間:約2分
2016.04.06
E480b2b5b4049e379caaa9bff7453691 s
Photo:http://www.photo-ac.com/main/detail/381422?title=%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AE%E9%A0%AD%E3%80%803

 今月3日、インターネット版赤ちゃんポスト「こうのとり」がリリースされた。このサイトを運営するのは、NPO法人全国おやこ福祉支援センターである。「こうのとり」は、インターネット上で養子縁組を斡旋するサービスで、このサービスの普及により養子縁組をする際にかかるマッチングコストが軽減されより多くの子供が家庭で育つことができるようになる。

 また、NPO法人フローレンスも同様の取り組みをはじめており、「にんしんホットライン」という相談窓口を開設した。望まない妊娠により不安を抱える女性の相談を受けるだけでなく、必要があれば養子縁組等必要な手続きのサポートもしてくれるサービスだ。


 これらの養子縁組のサービスの普及により、子どもたちがより愛を受けやすい環境は整う一方で懸念の声も上がっている。毎日新聞は、「事業者が面接も家庭訪問もしていない夫婦を養親希望者として紹介することなどあってはならない。出産前に『養子に出すこと』を決めてしまって後戻りしにくくなったり、病院に行かず密室で出産したりする行為を増やしてしまう可能性もある」という専門家の声をとりあげた。

 

 現在、日本では約3万人の子供が児童養護施設で生活をしている。全国児童相談所のアンケート(日本財団調べ)によると、親の育てられなくなった乳児の9割が乳児院にいく。そして、乳児院を出た後に入る養護施設では、職員一人あたり平均5人、多くて25人の児童の世話をしている。職員の負担が大きいだけでなく、子供1人は受けられるケアも少なくなる。そうした現状の影響もあって、児童養護施設出身の4分の3が大学へ進学することが出来なかったり、7割以上の子供が非正規雇用以下の労働条件で働くことを余儀なくされたりしている。

 

  望まない妊娠や、子供を育てられないのに子供を産んでしまうことで、育ててくれる人がいない子供たちを減らしていくことが理想ではあるが、とは言え一朝一夕では解決できない当該問題において、本取り組みがどこまでの課題解決をなせるかは注目したい。養子縁組マッチングサービスや、妊娠ホットラインの取り組みの是非の議論においては、養子縁組のマッチングコスト低減とコストが下がることによるリスクの増加のトレードオフという論調が多いように見受けられる。さはありながら、上段のように、育ててくれる親がいないがために苦難を経験している子どもたちのことや、より多くの彼ら彼女らが救われうることを踏まえたうえでの議論がなされることを期待したい。

Facebookコメント

Ridi

リディラバ メディア事業部

リディラバ メディア事業部
お問い合わせ:media@ridilover.jp

自分用にメモをつける

意識調査

実施中 クラウドファンディングで出資をしたことがありますか?

6
リディラバも挑戦中のクラウドファンディング。近年ではNPOの資金調達方法としても活用されています。あなたはクラウドファンディングで出資をしたことがありますか?
合計: 111

Facebookページにぜひ「いいね!」をお願いします!「いいね!」を押すと、TRAPROの最新記事が受け取れます