幸せな孤独死は存在する?

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2016.04.09
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Photo:http://www.photo-ac.com/main/detail/195704?title=%E3%81%8A%E5%B9%B4%E5%AF%84%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%89%8B%E3%81%A8%E6%9D%966

今、年間約2.5万人もの高齢者が孤独死をしている。高齢者の単身世帯も約500万世帯あり、2040年には年間20万人もの人々が孤独死をすると試算する学者もいる。


 身寄りのない高齢者たちが孤独死をするとどうなるのであろうか。孤独死をした人の亡骸を自治体で火葬し、一定期間保管した後に無縁塚と呼ばれる納骨所に収められる。この費用は全て自治体持ちである。また、その人が仮にお墓を持っていて生前にそのお墓に埋葬されるように手配をしていたとしても、他に管理をしてくれる人がいなければ、その墓は放置されてしまう。無縁仏は簡単に処理をすることが出来ないため、荒れ果ててしまう。こういった無縁仏は主要な霊園だけでも全体の1割を超える数が存在するとされている。このような一途をたどる単身の高齢者は、生前も孤独である場合が多い。彼らは身元保証人がいないために病院への入院が難しかったり、住宅を借りることが出来なかったりという問題を抱えている。老人の孤独は、単に孤独で寂しいという問題ではなく、生前にできることの制限にもなっているのだ。

そんな孤独死を迎えようとしている高齢者たちに向けたサービスを展開しているNPOがある。愛知県を拠点に活動をする「えんごの会」だ。えんごの会では依頼を受けた高齢者の元へと出向き、アパート入居の際の身元保証人になったり、葬式の手続きを生前から一緒に行ったりする。価格は登録料が10〜20万、身元保証人が20万、葬儀の準備のサポートで30万と決して安くはない金額であるが、登録者はサービス開始からわずか一年で倍に増え、現在は定員オーバーで補欠契約待ちの人々が居るほどの人気ぶりだ。他にも「NPO法人グッドライフ」は、霊園と協働して合葬墓の建設を企画し、死後は、なくなった場所から合葬墓まで遺骨をゆうパックで送骨して供養するサービスを展開している。また家族に変わって葬儀もとり行うというのだ。

 長寿大国である日本特有の取り組みも見られる。近年、「健康寿命」という言葉を耳にすることが増えた。健康に長生きする「ぴんぴんころり」を実現するための50歳以上限定のシェアハウスがある。有限会社サンクチュアリが運営するこのシェアハウスは、単身の高齢者同士が助け合いながら生活をできる住居を提供しており、介護の必要がなく、特に医療を受ける必要がない50歳以上の人であれば、身元保証人なしで誰でも入居できる。

 同じ境遇の人々がお互い助け合い、人生を楽しく終えていくことは、単身高齢者が増えていく今後の日本において、孤独死を迎えようとしている高齢者にとっても孤独死をした人々の身辺整理をする人々にとっても今後広がっていってほしい取り組みではないだろうか。

 

 

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リディラバ メディア事業部

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