「ヘルプカード」に対して必要なヘルプとは?

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2016.04.16
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緊急時、相手の病気や処方する薬・連絡先などを知りたいとき、情報をどのように集めてくればよいのか。こうした問題に対して、2010年頃から東京都の各市町村はヘルプカードの制作を開始した。ヘルプカードとは、常時服薬している薬・アレルギー・自分の病気などを記載したカードのことだ。従来、持病や常時服薬する薬を記載する媒体がなかったので、ヘルプカードの開発は画期的だったと思われる。現在は東京だけではなく、北海道・宮城県などでも発行されており、全国に普及しつつある。

 

ヘルプカードの普及はかかりつけの医者でなくても、適切な薬の処方や治療をすることができるため、不慮の事故を招く恐れが低いという状態を作ることが可能だ。例えば、災害が起きたとき、自分が処方している薬の名前や自分の病気を説明することができない人も存在するはずだ。このような人々はヘルプカードを提示することで、医者に対して自分の病気を容易に説明することができる。

 

一方で、ヘルプカードによって個々人の持病や服薬の情報を提供する試みには、大きく2つの壁が存在すると言えよう。一つは、現状ヘルプカードの存在が十分に認知されていないこと、そしてもう一つは、そもそも持病や服薬の情報を常時携帯すべきという認識が高まらぬ中、普段の持ち物に加えてヘルプカードを携帯するのかという必要性の認識の壁だ。

 

1点目の認知度の低さは地元のNPOや駅の広告などがヘルプカードの普及を啓発している。だが、2点目の壁を超えるには、自身の健康に関する情報の携帯がいかに重要かの啓発の他に、そもそも普段人々が身に着けているもの、例えばスマホや免許証などにそのような情報を付加するという手も考えられる。

 

果たしてこのヘルプカード推進団体が目指すところに向けて、引き続き市民レベルからの草の根的動きだけで推進がなされるのか、それともより大きなインパクトを与えられるプレイヤーがその必要性を認識して社会が変わっていくのか。いずれにせよその展開は健康情報の携帯必要性がどこまで認識されるのかによるのであろう。災害が起きたこのような時にこそ、改めて日頃の備えとしての健康情報の携帯について議論されることを願う。

 

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Ridi

リディラバ メディア事業部

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