社会に殺される犬たち

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2016.04.19
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Photo:http://www.photo-ac.com/main/detail/43964?title=%E7%99%BD%E3%81%84%E3%82%A4%E3%83%8C

 今年3月30日、広島県のNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」は県内で殺処分をされる予定の犬を全頭引き取ることを発表した。保護した犬を収容する犬舎の建築も進めており、今後も600頭分増築予定だ。犬の殺処分0を達成した後には、猫の保護にも取り組みたいそうだ。

 

 平成25年度、全国で飼育されている犬と猫の数は2千万頭にものぼり、これは日本国内の16歳以下の人口と同じ値である。このうち、殺処分された犬と猫の数は13万頭であり、5分間に1頭が殺処分されている計算になる。特に同NPOの活動拠点である広島県は、犬や猫の殺処分頭数が2011年に47都道府県でワースト1であった。そこで同県神石高原町と協力し「ピースワンコ・ジャパン」というプロジェクトを立ち上げた。立ち上げ当初に掲げた「1000日で犬ので殺処分頭数を0へ」という目標を達成すべく、全頭引取を決意した。同プロジェクトでは引き取った犬の里親探しも行っており、譲渡率はおよそ50%であるそうだ。

 

 殺処分をされる犬を減らす取り組みによって、今消えそうな命を救うことはできる。しかしながら、捨てられる犬を減らさないかぎりは殺処分をされる犬を根本的に減らすことは出来ない。捨てられる犬を減らす取り組みとして、犬を飼う前に犬の飼い方を伝える講座や犬と飼い主の友好関係を築くために飼い主教育を行っているNPOもある。例えば、福岡県に活動拠点をおくNPO法人「ドッグセラピージャパン」は一定期間犬を貸し出すレンタルドッグを行って、犬を飼うことの疑似体験できるサービスを提供したり、犬のしつけ教室を通して飼い主教育をしたり、飼い主が犬を飼う上で困ることをいつでも相談できるようにカフェを経営している。

 

 日本では今、犬を自由に飼うことができる。そしてその飼い主たちのニーズに合わせて犬が大量に生み出されている。例え、飼い主たちが犬を一時的な欲望によって買い、欲求が満たされたことで捨てたとしてもなんの制裁もない。捨てられた犬たちは野良犬として生きていくことは出来ないため、新しい飼い主が見つからないかぎりは保健所に送られ、殺されていくしか道はないのだ。

 社会に殺される犬がいなくなるために、消えそうな命を救う取り組みとこれから捨てられる命を減らす両方に、人々の関心と活動の支援が向けられることを期待したい。

 

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Ridi

リディラバ メディア事業部

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