入院生活を豊かにするデジタルホスピタルアートって...?

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2016.05.27
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Photo:http://www.photo-ac.com/main/detail/340911?title=%E7%97%85%E9%99%A2%E3%81%AE%E5%BB%8A%E4%B8%8B

 病院で見かける絵画や彫刻。それらのアート作品が病院に飾られていることには理由がある。

 病院の無機質な廊下やむき出しに置かれた医療機器にどこか不安を感じる患者は多いだろう。そんな患者の不安を緩和するためのものとして設置されているのが、病院に飾られているアート「ホスピタルアート」である。実際に患者に対してアンケート調査を取った論文も複数存在し、患者の不安心理の解消にホスピタルアートが貢献することも実証されている。そして、様々病院で絵画を見かけることが多いことから分かるように、こういったアート作品が患者に対して良い影響を与えることは病院関係者内で認知されている。しかし、ホスピタルアートが病院内の数カ所にしか設置されていないことからも分かるように、実行に移されているケースはあまり多くない。というのも、絵画や彫刻を設置するには、購入費、設置費、維持費等膨大なコストがかかるのだ。現状、画家が壁に絵を書いたりなどのボランティアによる活動はあるものの全国規模での展開は難しい。

 

 そんなホスピタルアートに希望をもたらしたのが、「IT」である。ホスピタルアートとITが融合して、「デジタルホスピタルアート」という新しい芸術を生み出したのである。例えば、長期で入院する患者のために壁に桜の木のアニメーションを映しだして患者にその時の季節を感じさせるようなアートを作ったこともあれば、寝たきりの末期がん患者のために天井に家族の写真をスライドショーで投影したアートもある。この例からも分かるようにデジタルホスピタルアートであれば、各患者の病状やニーズに合わせて自由自在に変形させることができるのだ。

 

 このデジタルホスピタルアートを作っているのはデジタルアートを学ぶ学生であったり、病院に勤める看護師だったりもする。任意団体 Riium / Digital Hospital Art Projectは現役看護師が中心となって運営をしている団体で、デジタルホスピタルアートを実際に病院で披露している。

 

 こういった活動を起点に全国の病院でデジタルホスピタルアートが普及し、患者がより安心して治療に臨める環境が整っていくことに期待したい。

 

 

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リディラバ メディア事業部

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