目指す未来は100年後!コバルトーレ女川が描く未来。

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2016.06.01
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 コバルトーレ女川というサッカーチームを知っているだろうか。宮城県牡鹿郡女川町をホームタウンとし、東北社会人サッカーリーグで活躍するチームである。

 

 コバルトーレ、という名前は、女川の美しいコバルトブルーの海と、豊かな森(フォーレ)の二つをイメージしてつけられた。チームは、スポーツを通じて魅力的なまちづくりを行うことを目指し、2006年4月設立された。チーム結成当初、選手たちは、「よそ者」として扱われ、地域にあまり馴染んでいなかった。しかし、選手たちの地道な地域貢献活動により、次第にコバルトーレの知名度は上昇。地元の人々が、自発的にコバルトーレの試合に足を運び、応援してくれるようになった。

 

 しかし、チーム設立から5年後の2011年、東日本大震災が女川を襲う。クラブハウスと選手寮が被災。選手たちは試合どころではなくなった。だが、彼らは救援活動の一番手として、積極的に復興支援に携わった。

 

 震災を通じ、選手たちが女川を想う気持ちはさらに強まった。被災により中止せざるを得なかったチームの活動は、女川の人々の後押しによって、震災の1年後には再開することができたのだという。「地域に生かされている」そんな意識が、選手たちの間にある。

 

 コバルトーレ女川が最終的に目指しているのは、東北社会人サッカーリーグ優勝でも、Jリーグ昇格でもない。それは、「女川を元気にすること」であり、女川の「ソフトレガシー」として、100年後も続いていくようなチームになることだ。ソフトレガシーとは、何か大きな施設のような目に見えるものではないが、チームを通じて、地元の人々が一体となるような、女川の文化としてのチーム、ということである。

 

 コバルトーレ女川は、トップチームだけではなく、U-18、U-12などの下部組織ももち、地元のサッカー少年たちの育成行っている。小さな子供達は、トップ選手の活躍を見て、いつかあのように活躍したいという夢を抱く。トップ選手たちは、県外からやってきた選手が多いが、それでも女川に魅力を感じ、女川に移住する選手も多いという。さらに、地元のサポーターだけではなく、県外からのサポーターも呼び寄せることで、女川の魅力を広める。現在、コバルトーレが描く100年後も続いていくようなチーム構想は、着々と現実になろうとしていると言っていいだろう。

 

 だが、まだまだコバルトーレの知名度は高いとは言えないし、全国的に見て強いチームであるとも言えない。ただ、コバルトーレ女川には、女川町のもつ施設を受託管理して、全国のスポーツチームのスポーツ合宿を誘致する「スポーツ宿」という構想や、「私立高校設立」で県外の若者を女川に呼び込む、など様々なアイデアがある。それらを形にしていけば、100年後の未来は遠くはないだろう。

 

 目指すのは明日の勝利よりも、100年後の未来。そんなユニークなサッカーチームを応援したい。

 

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リディラバ メディア事業部

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