60代からの地域おこし ~葉っぱと高齢者が町を変える~

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2016.06.07
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 徳島県上勝町は、人口約1600人の徳島県で最も人口の少ない自治体である。65歳以上の高齢者人口は約51%であり、高齢化と過疎化が進んだ自治体である。この上勝町は、地域おこしの成功モデルとして全国的に有名だ。地域おこしの中核を担うのは、上勝町などからの出資によって1999年に誕生した「株式会社いろどり」が手掛ける「葉っぱビジネス」だ。

 

 「葉っぱビジネス」とは、日本料理の飾りに用いられる「つまもの」の栽培・出荷・販売するビジネスである。軽くて運びやすい葉っぱという商材は、町の約半数を占める高齢者にとって扱いやすい。現在、約200戸の農家が葉っぱの売買に携わっており、葉っぱビジネスは約2億6千万円もの売り上げをあげる町の主要産業となっている。

 

 このように、上勝町の一大産業である葉っぱビジネスは、誕生以来右肩上がりで売り上げを増加させてきた。それにもかかわらず、上勝町の人口減少は止まらない。これは、たとえ産業が発達して地域の魅力が高まったとしても、人口流入の素地となる雇用や住宅の整備が追い付いていないことが原因だと推測されている。

 

 このような背景もあり、上勝町は彩山(いろどりやま)構想という取り組みを始めている。彩山構想とは、管理の行き届いていない人工林を桜や梅などに植え替えるプロジェクトだ。上勝町は森林資源は豊富であるが、この資源を活用した雇用をうまく作り出せていない。彩山構想の推進によって、葉っぱビジネスはじめとした産業の創出を図り、上勝町における雇用の増加を目指しているという。

 

 この彩山構想は、過疎問題解決の起爆剤になることが期待される。過疎問題解決のためには、いかにして若者の流出を食い止め、かつ外部から若者を流入させるかを考慮する必要がある。彩山構想によって過疎化を食い止めるためには、新たに生み出された雇用が、若者にとって上勝町に移住しようと思えるだけの魅力的なものでなければならない。また、雇用の問題が解決したとしても、依然として居住の問題の解決も取り組むべき問題として残されている。

 

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リディラバ メディア事業部

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