【続】体重にとらわれた女性たち【摂食障害】

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この記事の読了時間:約26分
2016.06.20
Photo:リディラバ所蔵
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みせす

群馬県太田市出身
2012年3月東京薬科大学生命科学部 卒業
2014年3月群馬大学大学院保健研究科修士 修了
【現在】都内 製薬会社 社会人2年目
学部時代に途上国アジア・アフリカ15カ国をボランティアや国際交流で訪問し、途上国の子供たちの未来に恋をする。
世界で働くことを夢見ながら、理系の専門性(専門:分子生物学、生化学)に頭を悩ます日々。

夢は、医学・公衆衛生で医療支援を通じて子供たちの笑顔を増やすことと、お嫁さんになり家族をつくること。

趣味は音楽、ダンス、二度寝、美味しいものを食べること。
特技は、途上国の人と言語を超えて仲良くなれること。生水にも耐えられる腹の力。あと笑顔。

facebook:hiroko5374
blog:【続・ころいどの挑戦〜夢〜】 http://colloid1989.blog.fc2.com

【みせす】です。 大学時代に安易なダイエットから2年で約25キロの減量で、摂食障害「拒食」をわずらう。

その後半年で35キロのリバウンドの「過食」し、「摂食障害」と診断される。

 

0)大学2年:ダイエット開始 57kg

1)大学3年:【拒食】生理がとまる、→34kg

2)大学4年:【過食】【過食嘔吐】→66kg

3)大学院1年:精神科通院 【拒食】49kg→【過食】62kg

4)大学院2年:精神薬をやめる 【過食】→55kg

5)社会人1年:【過食嘔吐】再発、→57kg

6)社会人2年:【過食】【拒食】【無茶食い】55kg

7)社会人3年:【過食】【無茶食い】→57~58kg? 【←←今ここ】

 

詳しくはこちら

【最初の記事】http://trapro.jp/articles/66

【個人のブログ】http://colloid1989.blog.fc2.com/

 

 

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そんなみせすが講師をするイベント

『みせすの「いただきます」の教室 〜みんなで考える摂食障害〜』

は今まで計3回行われました。

それぞれのイベントの参加者の様子などをレポートしていますので、是非ご覧ください。

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【2015/08/02実施報告】摂食障害ツアー終了しました!!

みせすです。体重計には載っておりませんw会社の上司との人間関係のストレスにより朝と昼は吐き気で食べることができず、

夜のみ、一日一食の生活が続いています^ω^)そのせいで朝起きられず、1年以上続いていた朝のジョギングも2週間さぼっています・・(懺悔)。

さて!

摂食障害ツアー無事終了いたしましたので、ご報告です!!摂食障害についてより深く知ることを目的に

▶1:みんなでクッキングタイム!

▶2:ミールレッスン〜いただきます〜

▶3:みせすたちによる摂食障害解説講座

▶4:ディスカッション

の4本柱でツアーを計画。当日は12名の、様々な分野の方々にご参加いただきました。

当事者だけでなく、食品メーカー、サービス業、調理師、公務員、栄養系の学生、医療従事者にお越しいただき、

予想を超えた、様々な視点から摂食障害について学びを共有できて驚いています!

 

▶1:みんなでクッキングタイム!

第一部では、こんな料理をつくりました。

★ポテトサラダ(カロリーハーフのマヨネーズと、ヨーグルトいり!具沢さん)

★蒸し野菜(にんじん、ごぼう、ブロッコリー、さつまいも)

★カボチャの煮物

★イワシの甘露煮(砂糖控えめ)

★豆腐おからいりハンバーグ

★豆腐おからいりシュウマイ

★おにぎらず

★サンドイッチ

★白玉フルーツポンチ

みんなでつくって、食べました♡初対面の人と、共同作業。しかも、材料は切るところから(笑)。タマネギが目にしみたり、

豆腐入り白玉で、白玉粉が少なすぎたり、おにぎらずが、かたちにならなかったり。

 

それでも、「料理」という作業を通じて、お互いの仲が深まっていって、最後には、一緒に料理を「いただきます」する経験ができたことが嬉しいです。

アンケートでも多数の声があったように、「みんなで、つくって、食べる」という、一昔前まで家庭で(親子とかね)当たり前に行われていた行為が、いつの間にか食の重要性が希薄化し、外で食べたり、家庭でもバラバラに食べたり。みせすとしては、とても、寂しかったりします。

(みせすは基本一人暮らしで自炊大好きですwたいしたものはつくらないけどね。)

「肉とか使わない、ヘルシーなメニューかと思ってました」と、ある参加者から感想をいただきました。

それは、ごもっともな指摘で。もっと、ノンカロリーのワカメとかコンニャクとか、食べても太らないもの、太りにくいもののほうが安心する。

実際に、摂食障害の極地から回復する人の中には、今回のメニューは無理な人もいる(私も全部は食べられなかったし)。

そして、摂食障害を機に、完全玄米菜食主義、いわゆるマクロビとかに目覚める人はいる。

だけれど、医学的な「回復」が、食べ物に、体重に囚われないことならば、食を、「普通」の人の食事内容に戻すことは、避けては通れない。

「食べること」が、治療の第一歩。そのために、ヘルシー志向だけどまんべんなく、のメニューを設定しました。

 

▶2:ミールレッスン〜いただきます〜

みんなで、「いただきます」をして、一緒にご飯を食べながら。

「普段、食事どうしてる?」

「食のこだわりあるひと、いる?」

そんなりかさんの司会から、第2部がスタート。実はアメリカでは、食事を丁寧につくることが治療回復プログラムの1つになっています。

朝ご飯を極めている、まほろ。自分自身のインスタグラムに載せている朝ご飯写真集をもとに、「愛情を書けたごはんは、過食嘔吐しない。」

と話していました。

みせすには、彼女の気持ちがとても強く伝わってきました。自炊するとき、基本的には過食嘔吐しない。適当なものをたべたときに、過食嘔吐したくなる。

 

▶3:みせすたちによる摂食障害解説講座

第3部は、みせすによる摂食障害の写真経過のあと、当事者4人によるプチパネルディスカッション。

ひとえに「摂食障害」といっても、いろんな病態があり、いろんな考え方があり。病状は人によって全く違います。

それを伝えるための、ワークショップ。

まほろ、ゆた、りかさん、みせすによる、それぞれのパネルディスカッションともシンポジウムともいえそうなこの企画、予想以上に、もりあがりました!

 

摂食障害を一言で「呪い」と言う人もいれば、「新しい自分に気づくきっかけ」を想う人もいる。

特に印象的だったのは、「摂食障害は甘えじゃない」というみせすと、「甘えだよ」というまほろがいたこと。

みせす的には、摂食障害は「がん」みたいなような、もの。精神論でどうにか出来る話じゃない。でも、まほろのいうことも、わかる。

 

摂食障害にかかった理由の1つに、心の脆弱性はあって、

なにより、「自分で治そう」としないかぎり、治らない。患者自身が病気に甘えている限り、治らない。

病院に行っても特効薬はない。完治するのは3人に一人程度。2年以内の回復率は一桁台。

クリニックでの完治は3%というデータもある。

通常は4~8年かけてゆっくりと治っていくし、もっとかかる人もたくさんいる。

 

改めて、そういうデータを調べていて、本当にびっくりしました。愕然としました。

でも、それくらい、摂食障害って、大きな問題なのです。

日本には専門的な治療施設はまだほとんどなく、精神科でも摂食障害の専門医は限られます。

体重は回復して、過食嘔吐をやめられても、その上で、精神的に回復することがさらに、求められます。

摂食障害の回復は体重の回復・食事の正常化、そして自尊心の回復の二段階です。

いくら体重を気にしなくなって、摂食障害を克服できる!という軸を手に入れても、成功、利益、効率の求めれられるこの社会では、

いとも簡単にその軸が、ぽきりと折れてしまいそうになるから。治療施設を整えていくことだけでは足りない。

「社会復帰」の環境も整えていかなければならない。

アンケートに、「摂食障害の人がこんなに明るいとは思わなかった」という感想がありました。

摂食障害だから、っていう差別をなくし、社会全体で摂食障害の当事者を支えていくことが大切だと思います。

そして当事者はあせることなく、まわりを頼りながら、ゆっくり時間をかけて治していくことが本当に重要。

 

▶4:ディスカッション

第4部では、

「食環境」

「美意識」

「自己肯定感」

の3つのチームに別れて、”みせす式カード”を用いた試行錯誤的ディスカッションをしました。少しでも、摂食障害と社会文化の関連について感じてもらい、いつでも自分が、「摂食障害」と、すぐ近くにいることを感じてもらえたら。

肥満が悪だと見なされ、体型と健康、美意識の自己管理が求められる、

「やせてきれいになったね」

が褒め言葉となり、「やせたね」「太ったね」が挨拶代わりになっているこの社会においては誰もが摂食障害になりうる、または誰かを摂食障害に追い込む加害者の立場になりうることを、忘れないでいて欲しいと思います。

ツアーをつくって感じたこと。

最後に、みせすがツアーをつくって改めて感じたことを。それは、自分自身が、まだ、摂食障害をちゃんと受け入れられていなかったことです。

そして、社会に対して怒っていたことに、気づきました。

どうして私が摂食障害にかからなければならなかったのか。なんで会社で理不尽な対応をされなければならなかったのか。

プラスの感情も、マイナスの感情も含めて、

この病気と、ツアーを通じて、改めて向き合うことができたと感じています。「摂食障害」にかかったことは、私は、マイナスだと思っていません。だって、摂食障害のおかげで、こうしてツアーをすることができ、参加者と出会い、素敵な時間を共有することが、できたから。

摂食障害にかからなかったら、「生きててよかった」という感情と出会うことは、なかったでしょう。

ツアーを作りませんか?と話をくれた、リディラバのむらちゃん。

自由奔放なみせすに懲りずに、最後まで一緒につくりあげてくれた、まなちゃん。

リディラバでつながって出会った、林さん。そしてTRAPROを通じて出会った、まほろちゃん。

林さんを通じて出会った、ゆた。一緒にツアーを最初から創ってくれた、りかさんの言葉を借りて、皆様に御礼を。

「これからも、様々な人と、力を合わせて知恵を絞って摂食障害の問題を社会に開き、解決の方法を考えます。」

それは、摂食障害になって、死なずに今、回復しつつある、自分の義務。

摂食障害で命を落とした仲間のために。摂食障害で苦しんでいる、SOSすら叫べない仲間のために。

摂食障害で苦しんでしまうかもしれない、未来の患者のために。

私でできること、

私だからこそ、伝えられること。

それを、見つめていきます。

【2015/12/06実施報告】第2回摂食障害ツアー!

みせすです。

食べることには相変わらずムラがあって(一日一食は食べてるけど三食は難しい。)

週1回のjogをなんとか続けています。

冬の波が苦手で、寒いながらもなんとか冬眠せずに、生きています。

 

さて。

今年8月に第一回を開催し、反響を得て、戻ってきたこのイベント!

無事、皆様のおかげで、終わることができました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

≪「食」を通じて、「みせす」たちと、摂食障害を見つめ直すツアー≫

日時:12月6日(日) 10:00~17:00

場所:練馬区春日町青少年館 調理室

内容:摂食障害の当事者・非当事者が集まり、 社会問題の側面から、私達で、問題にどう向き合っていくかを考えていきます。 当日は料理を一緒に創りながら、「食べる」ことも実践!

共催:一般社団法人リディラバ・みせすたち

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

主なコンテンツは前回と同様。

【1】みんなでクッキングタイム!

【2】ミールレッスン~いただきます~

【3】みせすたちによる摂食障害解説講座

・当事者3名による、パネルディスカッション

・摂食障害治療の現状

・摂食障害という名の「社会問題」

【4】ディスカッション

 

の4本柱でツアーを計画。 当日は12名の参加者と主催者4名の計16名で、ゆるゆるの開催です。

 

当事者だけでなく、心理系の大学院生、製薬会社、食品会社、様々な方にお越しいただきました。

■■■【1】みんなでクッキングタイム!■■■

今回のメニューは、

『ベーグル』、

『サラダ』、

『オニオンスープ』

の3点でした。(アボガドディップと、ホイップクリームつき)

ベーグルをこねこねして発酵させるところからスタート!

…国産小麦粉、砂糖、塩、イースト。

ベーグルは、バターも卵も牛乳も使わない、リーンなパン。

かつ、もちもちしていて(でんぷんの糊化)、噛み応えのあるので、ダイエットによく用いられます。

今回は、摂食障害当事者も参加することを踏まえて、 できるだけヘルシーなものを・・・ということで、ヘルシーなところに着目したパンをつくりました。

 

こねこねする。べたべたした生地がまとまってきて…

 

小麦の香りに包まれる。

耳たぶくらいの硬さが、とても、気持ちいい感覚。

→→実は、これこそ、みせすの狙い。

「マインドフルネス」療法の一つで、

頭で考えるとか、そういうことしないで、単に触ったりして

“きもちいい”と感じること。

小さいころ、粘土遊びをしたりとか、ひなたぼっこしたりとか、

人間の感性そのものに迫る瞬間。実はそういう意図を考えてました。

 

ベーグルの具材を入れるときの、選ぶ皆さんの姿は、真剣そのもの。

 

*黒糖*シナモン*くるみ*いちじく*レーズン*ごま*チーズ*紅茶*チョコ・・・

具を包んで、成型したら、

そのあと、発酵。

 

発酵している間に、サラダとスープづくり!

 

・・・レタス、きゅうり、トマト、卵、たまねぎ・・・・

材料を手渡され、あとは自由につくる。というゆるゆる、っぷり。

卵のきり方ひとつ含めて、各班によっていろんな盛り付け方になって、

写真を撮りながら見てて、とてもとても楽しかったです(笑)!

発酵が終わって出すと、

「あれ、鉄板あつくないですよ??」という参加者も。

・・・・そうですよね、パンつくったことないヒトには、「発酵」って言葉も、“はじめまして”。

発酵が終わると、軽くてほわほわして、かすかに小麦粉の香りが香ってくる。

素敵な感覚。

発酵の説明を軽くしてから、

そしたら、ゆでる(ケトリング)。

ゆでるほど、表面のでんぷんが糊化してくる。

そのあと、余熱したオーブンで20分。

ベーグルが完成しました!!

///「ベーグルがこんな簡単につくれるとは知らなかった!」

 

///「保存料を気にせず食べられました!」

///「自分に食べられるためだけに生まれてきた2つのベーグルがとても愛おしかったです。」

///「一からつくるのって、それだけで自分を認める行為のような気がする」

 

アンケートにこんな声があって、とてもうれしかったです。

 

 

■■■【2】ミールレッスン(いただきます)!■■■

 

みんなで「いただきます」をして、お昼タイム。

つくったベーグルを食べながら、話が、弾んでいく。

初対面の人同士が、

「料理」という作業を通じて、

お互いの仲が深まっていって、

最後には、一緒に料理を「いただきます」する経験。

これは、摂食障害患者にとって、とても、貴重な体験。

食べながら、利香さんによるレクチャー「ミールレッスン」。

 

アメリカでの摂食障害治療のひとつに、『ミールレッスン』がある。

摂食障害患者にとって、

***普通に食べる***

っていうのは、最終的な目標だから。

あえて、それに、向き合う。

 

今回は完全なる再現ではないけれど、

 

『ミールレッスン』を意識したコンテンツ。

 

パンって、過食症患者にとって、危険因子。

 

“過食スイッチ”が入って、すぐ過食したくなったりする。

(事実、過食症のときは、菓子パン10個とかよく食べてた。)

でも。

自分でつくった、保存料も油も入っていないパンなら。

少しでも、愛を持って、過食しないで大切に食べれるかもしれない…

 

私は、まだ、パンに関して抵抗があるけれど、

 

ベーグルとかフランスパンとか、そういうパン作りを通して、

パンが食べれるようになってきた。

もちろん、その道のりは、そんな簡単なものじゃなかった。

自分で作ったパンを過食したことは何度も何度もあったけれど、

“吐く”ってことまでは、しなかった気がする。

…「食べることは、生きること」…

料理をすることは、みせすにとって大きな回復のきっかけとなった。

そんな、願いをこめての、パン作り。

 

■■■【3】みせすたちによる摂食障害解説講座■■■

みせすによる摂食障害の写真経過のあと、当事者4人によるプチパネルディスカッション。 摂食障害には、いろんな症状や経過、考え方があり、 当事者の言葉で、それを伝えていきました。

 

///「学術的な知識はすでにありましたが、体験を通じての講座ははじめてだったので、言葉一つ一つに重みを感じました。」

 

///「改めて、この障害を持っている人の多さを感じました。」

 

そして、

 

『治療の難しさ』と、『やせ文化』の話。

日本は20~30代のやせすぎ女性の割合が、本当に多く年々増加傾向。

これは「やせ文化」に比類するんじゃないかという持論。

日本には専門的な治療施設はまだほとんどなく、精神科でも摂食障害の専門医は限られる。

体重は回復して、過食嘔吐をやめられても、その上で、精神的に回復することがさらに必要。

摂食障害の回復は体重の回復・食事の正常化、そして自尊心の回復の二段階。

 

///「はじめは少し頑張れば改善されるイメージがあったのですが、治療が困難だということがわかったし、社会や周りの人の支えが必要なんだと実感した。」

自尊心の回復には、社会的なつながりが必要。 でも、社会は、偏見や誤解にあふれている―――

 

(事実、社内での過呼吸が原因で、私はサボっているといわれ、賞罰委員会にかけられた。)

 

ただでさえ「生きづらさ」を感じてしまうこの窮屈な世界で、

 

私たちは、どう生きていけばいいんだろうか。

 

今回も言われた。

 

///「みせすさんが(摂食障害)がこんなに明るいとは思わなかった」

 

私も、まだ、過食を抱えている、摂食障害患者の一人。

 

「摂食障害だから」、っていう差別。

 

*摂食障害の当事者以外のあなたへ。

……「あなたの手を、差し伸べてください。」

*摂食障害のあなたへ、

……「あなたは、ひとりじゃない」

 

■■■【4】ディスカッション■■■

 

 

「食」

「美意識」

「自己肯定感」

 

の3つのチームに別れて、”みせす式カード”を用いた試行錯誤的ディスカッションをしました。

 

少しでも、摂食障害と社会文化の関連について感じてもらい、

いつでも自分が、「摂食障害」と、すぐ近くにいることを感じてもらえたら。

 

好きなカードを選んで、

 

なんで、自分がそのカードを取ったのか、簡単に語ってもらう。

そうすることで、無意識のうちに、自分が社会に左右されていることに、気づく。

 

///「自分以外の視点が得られたとともに同じような悩みにも出会えてよかった」

 

///「各々の生きづらさについて色々な人の言葉を聴けてよかった」

///「本当に病気になるかならないかは、紙一重だと思った。」

 

そんな感じで、

あっとう間の17:00―プログラムの終了。

 

******************************

 

 

本当に、温かくて、やさしい雰囲気で受け入れてもらえる

 

。 ―――「否定されない安心感」―――

ここには、それが、ある。

 

このツアーをやるときは、二回目とはいえ、ものすごく、緊張した。

 

睡眠薬を飲んだのにも、緊張して寝れなかったり

荷物の準備したあとも、何度も何度も確認した。

……摂食障害当事者を、深く傷つけてしまったらどうしよう……

……ベーグルつくったために過食させちゃったらどうしよう……

そんな不安な思いが立ちこむ中、

なんとか一日終了して、ほっとした、気分になった。

やっと、お店に流れる、クリスマスのBGMに、心躍った。

ツアー当日は、睡眠薬の効果もあいまって、夜9:00にはうとうと。

ぐっすり眠れた。

 

********************

 

「摂食障害の回復ステップ」を話しながら

まだまだ自分の向かうべき道のりの遠さに心折れそうになったけれど。

 

今のみせすには、ともに励ましあい、歩んでいける、摂食障害の仲間がいる。

 

理解し、温かく見守ってくれる人が、また一人、増えていく。

 

摂食障害になったことは、「悲劇のヒロイン」じゃない。

 

摂食障害は、「武器」ではない。

 

人の痛み、優しさ、当たり前の日々の愛おしさ、食べる喜びを知れた、大切な経験であって、

 

「未来」もそうではない。

………いま、ここ、自分。そんな自分が、どう生きていくか。

 

たくさんの人に支えられて、

 

今の、みせすが、生きている、ということ。

 

そして、私は、「治りたい」ということ。

 

回復し、自分で信じた道を、自分の人生を、歩んで生きたい。

 

参加された皆様。一緒に盛り上がってくれた当事者のみんな。

 

リディラバのまなちゃん。りかさん、ゆた。本当に、ありがとう。

 

このイベントの今後はまったく決まっていなくて、

 

私としては、少しでも求められればやるし、

でも、自分で参加者をがんばって集めたり、“主体的に”イベントやるのは、

なかなか難しいかな、っていう想いも、直感的にあったりする。

イベントをするのが目的じゃなくて、摂食障害がなくなる世の中を目指すための手段。 (とはいえ、みせすの一存では決められないし、皆様からのご意見をまずは募りたいと思ってます)

 

朝夕の冷え込みが、日ごとに厳しくなる中、

 

小春日和の暖かな日差しに、心が、ほっと、安らぐ。

…………生きているって、きっと、こういうこと。

一人でも哀しむ人が、いない世の中が、いつか、訪れますように…

ささやかな、願いを、透き通った冬の青空に託します。

 【2016/05/29実施報告】第3回ツアー開催報告! 

◎みんなで手作りランチ!

参加者でベーグル・サラダ・スープづくり!

<目的>

 ●パンを作る「マインドフルネス」

  こねこねする気持ちよさ。5感の体験。

 ●料理に対する愛おしさ 時間をかけて、一から料理を作ることで生まれる、いとおしさ。

 ●手作りから生まれる食への安心感。  

 添加物もなく、安心して食べれるものを。

●料理を作る=「自己表現」の場。

 自分で作って、「おいしい」と言ってもらえる喜び。自己肯定感を養う機会になる。

 ●一緒に食べる喜び、安心感

ノンオイル・卵も牛乳も不使用の、「ヘルシー」と呼ばれているパン、ベーグル。

こねこね=粘土みたいに気持ち良い感覚「マインドフルネス」

 自分の感情に気づくってこと。それは、摂食障害を抱えている私たちが自分と向き合う方法の一つ。

過食嘔吐していた時代のお友達は、いつもスーパーの半額の菓子パン。

10個は買ってひたすら食べていた時代。治療に専念してから2年くらいは食べれなった。

 でも、パンを作るようになって、少しずつ、変わった。

 「手作りから生まれる食への安心感」

-この材料だったら、別に体悪いものないじゃん、ってことに気が付けた。

参加者でこんな風に言ってくれた人がいた。「うちの子、かわいい」ってね。

 パンに対する愛着。 そう。食べたものは、私の体になるー血となり、肉となる。

 だからこそ、「うちの子」という表現は正しいのだと思った。

料理を作るって自己表現の場。つくりおわる、自己肯定感。

私でもできた、って、ね。

 実際の医療では、クッキングセラピーというものもあるのだとか。

摂食障害を抱えた私たちは、

いつか「ふつう」に食べれるように、食を戻していかなければならない。

「食べる」は、避けて通れない道。だからこそ、あえて、その困難なことに向き合う。

当日はうまく食べれなくても、

「一緒に食べる空間の楽しさ」だけは、感じてもらえたら、それはそれでうれしい。

みんなでおしゃべりしながら、おなかだけじゃなくて、心もいっぱいになる感じ。

<参加者の声>

//ベーグルが焼けたときなど、つくっていく過程でのおどろきや、面白さを共有できてよかった。

//クッキングは性格が出ます。自分を見つめるよい機会となりました。

 

つくることの楽しさ。

人によって、ほんとにかたちがちがう。そのわくわく感。

私もパンを作って、3年がたつけれど、やっぱりそのときの感情によって

 全然パンが違う形になっていく。その面白さ。

◎「摂食障害」×「社会問題」ワークショップ 

<目的> 

●みせすの変遷について

 ●摂食障害についてレクチャー

 ●治療の実際について

 ●なぜ「やせたい」って思われるのか?

●かわいい、って思われたい、その理由をさぐる。

 ●社会問題との関連をさぐる。

非当事者にとって、「摂食障害」って知らない人が多い。

 当事者にとっても、摂食障害で病院にかかっていない人も多いし、

 実際の治療など知らない人も多い。自分が摂食障害なんて思わない人も多い。

 

今一度、みんなで医学書をかみ砕いてみる。

 知識をつけることは、自分を守ることにも、つながる。

摂食障害の経歴や、知識は、

 記事に書いてあるけれど、

それをみせすの口から、少しずつ、伝えいていく。

 いまいちど、みんなで、考えてみる場に。

<参加者の声>

 //専門的な知識を聞けて、勉強になった。食べることへの問題を客観視できた。

 //何気ないと思うがちなことで、人の悩みが摂食障害という病気になってしまうことを知れてよかった。

//遠いように考えていたけれど、とても身近なテーマだった。やせ文化のおもしろさを知れた。

 

◎当事者の枠を超えた全員でのディスカッション

<目的>

 ●オリジナルカードを用いて、自分と摂食障害のかかわりについて考える。

●自分の想いを、発信してみる場に。

摂食障害になる因子は身近に潜んでいた?

 みせすのがつくったオリジナルカード―「食」「美意識」「自尊心」―を用いたディスカッション。

 ここで、大きな役割を果たしてくれるのが、

摂食障害の「非当事者」の人の役割。

・・・「外食産業に問題意識を感じている」

 ・・・「美容整形とか・・思うことがある。」

非当事者にも、いろんなコンプレックスは持っている。

そんなコンプレックスって、やっぱり、こんな社会構造だからこそ生まれやすいし、

 改めて、摂食障害になったのは、「あなただけが悪いんじゃない」ってことを、考え、

 そして社会全体で、摂食障害のない社会をつくるためにどうすればいいのか、ってことを考えていく場に。

キーワードカードを用いることで、

 言いたくないことは言わなくていいし、比較的少しでも言いやすい状況がつくれるのかな、って。

(勝手につくってみたキーワードカードだったけど、実は以外に結構有用だったってことに気がついた(笑))

 

摂食障害の当事者のわたしたちは、

まわりの目を気にしてしまって、びくびくしてしまったり

 批判されたりどうしよう、怖い、みたいな想いが、ある人もいる。

 でも。

 それを受け止めてくれる、雰囲気。空気感。

 

最初は緊張していた参加者が、心を開いてくれる瞬間に、感謝しながら

みせす自身も、大きな学びがある。

//自分以外も同じような悩みを抱えていることに気づいた。 //ほかの世代からの意見は新鮮だった。

//初対面にもかかわらず、皆さんの体験や悩み、考え方を知れて勉強になった。

 //普段できない本音のトークは、笑いあり、涙ありの、暑い時間でした。

//カードのおかげで、話しやすく、立ち止まって考えるよい機会になりました。

******************************

全体を通じて。本当に、参加者のみなさんに、救われたと思う。

//少人数でアットホームな感じでよかったです。

 //自分やおなじような悩みを抱えた人の状態を客観視できて、少しリセットできた気分だった。 //参加者の交流・当事者から非当事者まで、全体を通じていいツアーだった。

 

非当事者からの、こんな声。

//普通に見える人が、実はそのような障害を持っているのだなぁ、と。

 

そう。まだまだ偏見が多い、この病気。

偏見や誤解は比較的大きいけれど誰でもなりうる摂食障害に対し、

これからもみんなで考えていけたら、と思っています。

 

このイベントがいつまで続くかもわからないし、

やる意味もあるのかも正直わからなくて。

 悩んだり、迷ってたり。

 

それでも、

 「参加してよかった!」って言う声。

 「ほぼ初対面という状況で、アットホームな雰囲気を作れるのはみせすちゃんのキャラクターと運営手腕だと思うよ!」

 といううれしすぎる声(200%増しだとしてもね。)

 

すごく、すごくうれしかった。

 

ほんとうに、ちっぽけな私だけれど、

 かかわった人、あなた一人に、少しでも幸せをわかちあえたら。

 

そして、

一人ひとりが手を取り合いながら、 素敵な社会をつくっていけたらと思っています。

 本当に、ありがとうございました。

 

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みせす

群馬県太田市出身
2012年3月東京薬科大学生命科学部 卒業
2014年3月群馬大学大学院保健研究科修士 修了
【現在】都内 製薬会社 社会人2年目
学部時代に途上国アジア・アフリカ15カ国をボランティアや国際交流で訪問し、途上国の子供たちの未来に恋をする。
世界で働くことを夢見ながら、理系の専門性(専門:分子生物学、生化学)に頭を悩ます日々。

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リディラバも挑戦中のクラウドファンディング。近年ではNPOの資金調達方法としても活用されています。あなたはクラウドファンディングで出資をしたことがありますか?
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