難民を貧困から、世界を疫病から救う夢の植物とは?

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2016.06.24

 昨今メディアで頻繁に取り上げられている難民問題。日本も国際的に見て数は少ないものの世界各国から難民を受け入れており、そのうち最も多いのはミャンマー出身の難民だ。ミャンマーでは、国内での政情不安や少数民族が独立を目指して政府に対して起こした武装蜂起のために多くの人々がタイ国境地域に逃れ、難民·国内避難民となった。2008年の民主化を経て国内紛争の停戦合意が進んでいるが、難民・国内避難民を取り巻く生活・社会環境は未だ整っていない。

 

 多くの国際人道援助団体はこれまで様々な支援活動のなかで、人間の安全保障において根幹を成す「教育」と「医療」を提供してきた。しかしながらミャンマーでは一向に生活は良くならないうえ、人々の不安や不満が渦巻いている。こうした状況の根底には、貧困の問題がある。

 

 この貧困の問題を解決するための活動としてBarefoot Doctors Group OKINAWA/MYANMARの行う「八角平和計画」がある。

 八角といえば香辛料のイメージが強いが、実は抗インフルエンザ薬「タミフル」の原料でもある。タミフルは2023年にジェネリック医薬品としての製造・販売が可能となるが、八角の栽培地は世界の数か所に限られており、気候変動や地政学的な観点を考慮するなら、リスク分散のために栽培地域を散在させた方がいいといえる。

 

 2023年には安く製造・販売が可能となるタミフルと、安定供給が必要とされる「八角」。この世界の安全保障上きわめて重要な医薬品と原料を、複雑な歴史的背景から人間の安全保障が脅かされている地域で作り、世界の備蓄とし、緊急事態に備える。これが「八角平和計画」だ。

 長年の軍事闘争のため貧困に喘ぐミャンマーでのこの事業は、雇用を創出し、産業を育て、ミャンマー国内の平和構築に貢献する。また、八角とタミフルをミャンマーにおいて安定的に製造することができるようになれば、世界的な混乱を招きかねないインフルエンザのパンデミックに対する複合的な防御体制を整え、国際的な平和構築も可能となる。

 
 ローカルな人間の安全保障とグローバルな平和構築を両立せんとする、「八角平和計画」。もし、このプロジェクトにより興味がある方は、実際にミャンマーで八角の苗を植え、当事者の声を聞きながら難民問題や安全保障について考えるワークショップが、9月23-24日に企画されている。

是非自ら現地に足を運んで平和の苗を植え、難民問題、そして安全保障について考えてみてはいかがだろうか。

 

 

 

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リディラバ メディア事業部

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