森ガールはもうダサい?!時代の波は「狩りガール」!

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2016.07.12
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最近、「狩りガール」がじわじわ増えているらしい。森ガール、山ガール、ときて、今度は「狩りガール」。アウトドア系のファッションに身を包んだ女性を想像された方も多いかもしれない。だが、この「狩りガール」は、今までのファッションの流行とは一線を画している。なんと、狩りガールたちは実際にイノシシやシカを仕留め、皮をはぎ、ジビエ料理(野生の鳥獣を使った肉料理)を楽しむ、本格的なハンターなのである。それはファッションではない。

 

 日本のハンター(狩猟免許を取得した人)の数は、18万6000人(平成21年度)。だが現在、数は減少傾向にあり、その上、ハンターの中で60歳以上の人が占める割合は年々上昇している。

 

 ハンターの減少に伴い、鳥獣被害も深刻化している。農産物における鳥獣被害の総額はおよそ190億円(平成26年度)。その中で、狩猟の対象となるシカやイノシシによる被害はおよそ120億円と、全体の6割を占めている。農林水産省の取り組みにより、被害総額は減少傾向にあるが、それでも被害額はかなり高い。とりわけ、中山間地域では、農家農産者の生産意欲の低下による耕作放棄地の増加や、地域の過疎化により、鳥獣被害がさらに深刻化しているという。若いハンターの育成はいま、必要不可欠となっているのだ。

 

 そんな中、女性が狩猟に興味をもちはじめた。彼女たちが狩猟に興味をもつきっかけは様々だ。ある女性は、「自然と共生するライフスタイル」を追求した結果だったり、ある女性は、美味しそうなジビエ料理に惹かれて、だったりするそうだ。

 

 現在、日本のハンターの中で女性が占める割合は1%にも満たない。従来、重い道具を運んだり、捕獲した獲物を担いだりと、狩猟は男性のもの、というイメージが強い。だが現在では、狩猟の道具を工夫して選んだり、ITツールを駆使したりすることで、女性も狩猟を楽しめる環境が整ってきているという。

 

 若いハンターの育成を目指す狩猟界は、さらに女性が狩猟に興味を持ち、狩猟に従事する人が増えることを期待している。

 

 女性を狩猟に呼び込むことを目指した取り組みとして、大日本猟友会が制作した、「目指せ!狩りガール」というWebマガジンがある。このWebマガジンでは、狩りガール3年目、東京でOLとして働く「ありちゃん」という女の子のハンターライフを通じて、狩猟の魅力を伝えている。狩猟の達人を訪ねて日本全国に旅にでかける話や、自分で獲ったイノシシやシカを加工し、ジビエ料理にして食す話などはとても面白い。

 

 「狩りガール」。その言葉は、狩猟の、暗く地味で、男性だけが行うもの、という狩猟のイメージを一新する。狩りガールのさらなる流行が、イノシシやシカが増えすぎ、人間の暮らしに影響を与えるまでになってしまった日本の山の状況を変えることを期待する。


 

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Ridi

リディラバ メディア事業部

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