おしゃれなファッションは異文化への窓になる。

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2016.07.20
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Photo:著作者 Amirul Hilmi Ariffin

今、ムスリマ女性たちのファッション市場が注目を集めている。

 

 ユニクロは、イスラム教徒の女性デザイナーハナ・タジマとコラボした「HANA TAJIMA FOR UNIQRO」というファッションラインを昨秋冬シーズンからスタートさせた。このラインは、イスラムの伝統服を取り入れた、ボディラインの出ないゆったりとしたデザイン、足や腕を覆う露出の少ないデザインを特徴としている。

 

 ムスリムの人口は世界のおよそ4分の1。そのファッション市場は、2020年までに27兆6000億円にまで拡大すると予想されている。この市場に目をつけたのは、ユニクロだけではない。ファストファッションブランドのH&Mや、高級ブランドのドルチェ&ガッパーナなど、様々なブランドがこの市場に進出している。

 

 また、おしゃれなムスリム女性のインスタグラマーや、ムスリム女性の伝統衣装である「ヒジャブ」を身につけたバービー人形「ヒジャバービー」など、イスラム女性のファッションを伝えるものが、世界の人々の注目を集めている。

 

 ムスリム女性のファッションには制約がある。髪を隠すために頭にはヒジャブを被らなければならない。また、腕や足を露出してはならないため、夏でも袖・丈が長い服を身につけなければならない。

 

 このファッションは、ムスリム女性たちにとって、自らの信仰を示すための大切なものだ。それは、イスラム教徒が少ない社会においても、大切に守らなければならないものである。

 

 だが、日本のようなイスラム教徒が少ない社会において、マイノリティであるムスリム女性たちのファッションは、奇異な目で見られることも多い。そんな社会で、ムスリム女性たちは生きづらさを感じているのではないだろうか。

 

 このような状況において、ユニクロのような非イスラム圏のファッションブランドが、ムスリム女性のファッション市場に進出することは、単に市場を開拓する、それだけの意味を持っているわけではない。

 

 ユニクロのムスリム女性向けのラインはとてもおしゃれなものである。そして、今年の6月下旬から、日本での販売も開始した。日本での発売は、そもそも外国人観光客や、日本に住むイスラム女性たちをターゲット層としていたが、蓋を開けてみると、日本人女性からの注目を意外にも集めているという。ムスリム女性でも、非イスラム教徒の女性でも、おしゃれに身につけることのできるムスリムファッション。そんなファッションをきっかけに、ムスリム女性たちの装いに関心を持ち始める非イスラム教徒も多いだろう。おしゃれなインスタグラマーや、ヒジャバービーも、同じ役割を果たしている。

 

 自分たちが多数派である社会において、マイノリティの異文化への関心は低く、理解も進んでいない。そのために、マイノリティのことを奇異な目で見てしまう。だが、おしゃれなファッションは、人々の関心をひきつける。そして、関心をもつことは、異文化を理解することへのきっかけとなるだろう。おしゃれなファッションは異文化理解への窓となるのだ。

 

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Ridi

リディラバ メディア事業部

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