あなたは火星に骨を埋められますか?

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2012.09.15
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Photo:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:PIA02405.jpg

石亀一郎

「月に一億人を送る」
そういう世界はどんな世界だろう?

東京都市大学 工学部 機械システム工学科一年
大学では小型人工衛星開発に向けて工学の基礎を学びつつ、様々な分野との連携から新しい宇宙ビジネスの創出を目指す活動をしています。

2023年火星に四人の飛行士が降り立ち、赤茶けた大地から彼らの故郷、地球を夜空に瞬く一つの星として見上げている。
2022年9月彼らは人類史上初の火星飛行士として地球を発ち、その旅路はドキュメンタリー番組になり世界中に放送された。今や地球ではハリウッド俳優も真っ青なくらいの有名人である。
地球では・・。
彼らの表情は複雑だった。
もう二度と故郷の土を踏むことはないからだ。
後戻りはできない、彼らは人類史上初の火星旅行者であるとともに、火星移住リアリティ番組Mars Oneのレギュラー出演者でもあるのだ。もうカメラは回っている。・・・・そんな計画が2011年に立ち上がった。TRAPROではこのプロジェクトの問題点を工学的な側面以外から洗い出していきたい。


「骨を埋める」問題について

先の「このプロジェクトの実現可能性について」で触れたように資金調達さえどうにかなれば火星へ行く事自体はなんとかなると筆者は考えている。

しかしこのプロジェクトはそんなに単純なものではないと思う。

決定的な問題がある。
それはこのプロジェクトが「火星への片道切符」であることだ。
累計40人の移住者が火星で一生を終える計画になっているが、ここに倫理的な問題ははたして何も存在しないのだろうか?個人が地球での生活を捨てる契約を企業とかわすのはなんら問題がないのだろうか?

行く前はいい。
でもいざ火星で生活をはじめて2年位たって、まずい食事、居住区での閉鎖的な生活、外に出るときはいつも宇宙服。空はいつもチリっぽくて、地面は赤茶けて季節の移り変わりなんてこれっぽっちもわからない。
そんな生活が死ぬまで続くんだと思った時に人はどう感じるだろうか?

終身刑での牢獄生活のほうがマシと感ずる人がいないとも限らない。そうなると生存権は侵害されていないと言えるだろうか?

移住者は様々な国の人が想定されているため、どこの国の法律を当てはめればいいのだろう?

そもそも、彼らは地球上にいないのだから法は適用されないのだろうか?

筆者は法律を学んでいないのでここに発生してくる問題について、深い考察はできない。
しかし、このような問題がプロジェクトが現実に近づくにしたがって挙がってくると考えている。


このプロジェクトの実現可能性について

残り:1321文字/全文:2321文字

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石亀一郎

「月に一億人を送る」
そういう世界はどんな世界だろう?

東京都市大学 工学部 機械システム工学科一年
大学では小型人工衛星開発に向けて工学の基礎を学びつつ、様々な分野との連携から新しい宇宙ビジネスの創出を目指す活動をしています。

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